夏の「仮」日記

カリフォルニアの音大で、ジャズドラムを学ぶ人の日々の記録

ジャズ初心者が、音大に2年間通ってやっとジャズを好きになった話

僕の大学は全米唯一のジャズ専門の音楽大学ということがアピールポイントなので、そりゃまあジャズ好きの学生が集まるわけなんですが、僕は2年間通ってやっとジャズが好きだって自覚した気がします。

 

ええ、この大学に進学した理由はジャズを勉強したかったからです。

でも、別に好きだったから勉強したかったわけじゃない。

 

ジャズって、難しくて、怖くて、つまんない音楽だった。

難しいからこそ、それを学べばドラマーとして成長できると思ってジャズの世界に飛び込んだ。良薬口に苦しっていうことわざを信じて。

 

でも難しい上に好きじゃないんだもん、勉強する気になれないよね。わけわかんないし、失敗しかしないし、コンサートに行っても授業でジャズの名盤を聴いても、何も理解できない。

入学直前、高校の友達にはイキってジャズ好きみたいなこと言ってたけど、ごめんなさい嘘ついてました。

 

でも嫌がってるだけじゃ何も始まらないし、良い成績ももらえないので、自分を追い込む形で勉強しましたよ。練習もしましたよ。それでも全然上達しないし、いつまで経っても自分の演奏に満足できないし、自信はどんどんなくなっていく。

 

でも今はジャズを演奏することが、ヘタくそなりに楽しいって思ってる。ジャズのコンサート行って、心臓がドキドキして、涙が出てきて、その感動を伝えたくて真っ先に演奏し終わったミュージシャンに話しかけに行く。

 

気づいた。

 

あれ、僕、ジャズ好きなんじゃね?って

 

多分最初のきっかけは1年前。

嫌なことがあって、めちゃめちゃ苦しいときに、やけくそで、技術もリズムも無視して叩いたドラムソロが先生に評価された。きれいに演奏することよりも、感情を解放することが大事だって学んだ。

 

次のきっかけはその半年後。

とある授業で、小さな部屋で少音量で叩くように徹底的に指導された。ロック出身の僕としてはめちゃくちゃ辛かった。でもいつの間にか、先輩から褒められるくらいのボリュームコントロールを習得していた。それが自信になった。

 

そして今。

国内トップレベルのベーシストと演奏できる授業がある。そこで、ほとんど言葉もかわさずにただひたすら1時間演奏する。少しずつ噛み合ってくる感覚がある。今までは頭で考えてから演奏していたのに、天に導かれるように自然とフレーズが出てくるときがたまにある。なんとなく相手の行きたい方向がわかって、それについていくと、予想通りのタイミングでキメがハマるときもある。

 

コンサートに行っても、録音を聴いても、そういう次元の音楽的コミュニケーションが少しずつ分かってくる。そうなると、もう楽しくてしょうがない。

 

ひとつひとつの小さな経験の積み重ねが、いつの間にか自分の感覚を研ぎ澄ましてくれて、自信に変わっていたんですね。

今まで辛いことたくさんあったし、留学なんてしなければよかったって思ったことも一度や二度じゃないけど、全部必然だったんですね。

 

え、今めちゃくちゃ学校生活楽しいぞ・・・あの頃の自分はどこへやらってくらい楽しいぞ!

 

今日見たオトノワのコンサート。めっちゃかっこよかったな。本当に涙がでるくらい感情が揺さぶられる演奏だった。ジャズを聴いてここまで感動したの初めてかも。

 

興奮しまくりで文章がぐちゃぐちゃだけど、伝われ!

いや別に伝わんなくてもいいや!この興奮はどこかに吐き出さないと、寝れないもん。

 

ジャズって楽しいじゃんって、今日改めて思ったんだ!ただそれだけ!