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夏の「仮」日記

カリフォルニアの音大で、ジャズドラムを学ぶ人の日々の記録

棒とおもちゃについて語ってみた~ジャズ編~

どうも、5時間睡眠に体を慣れさせたなつです。

 

前回は僕のロック用のドラムスティックについて語りましたが(こちら)、今回はジャズ用のスティック+αについて語ろうかと思います。

 

このブログでは何度も申し上げているように、僕はジャズ歴はかなり浅いです。ですので最初にジャズを習い始めたとき(1年半くらい前)は、スティックを変えようなどと思ってもいませんでした。でもその時習っていた先生に、せめて最初のうちはジャズに合った音が出しやすいスティックを使ったほうが上達すると言われたので、そこからジャズ用のスティックとロック用のスティックを使い分けるようになりました。

 

そもそもスティックを変えると何が起きるのか?

ドラムをやっていない人には全部同じに思えるかもしれませんが、スティックは形状がいろいろあります。特に先端(チップ)部分の形状は、打音にとてつもない影響を及ぼします。

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大きいチップであれば音が太くなり、シンバルを叩くと「カーン」というような突き抜ける音がします。

一方チップが小さければ音は繊細になり、シンバルを叩いても「チーン、シャーン」という細く透き通った音がします。また質量的にシンバルの重さに負けるので、スティック自体の音が「コン」と鳴ります。

 

ジャズにおいてはこのスティック自体の音と、透き通ったシンバルの音が混ざりあった音が好まれます。ですので小さなチップで軽いスティックを使いたがる人が多いです。もちろんうまくなればどんなスティックでもいい音が鳴らせるのですが、最初のうちはスティックの形状に気を使ったほうが無難です。

 

ということで最初に僕が手にしたジャズ用のスティックはこちら。

VATER - Sweet Ride (Hickory)

もともとは軽い材質のメイプル系のスティックをおすすめされていたのですが、どうもあの軽さに慣れず、ヒッコリー材の中でかなりチップが小さく全体的に細めのスティックを選びました。

重さは今まで使ってきたスティックと変わらず、なおかつ音はジャズ系の音が出せたのでとてもよかったです。

 

しかしそのうち、この慣れ親しんできた重さがうざったくなってしまうのです。やっぱ重いと乗り換えたくなるのです。軽いほうが魅力的に見えてしまうのです。

 

そこで思い切ってメイプル材のスティックに手を出しました。メイプルは折れやすい代わりに非常に軽くて繊細な音を出す材木として有名です。どうせ僕のやるジャズはそこまでハードじゃないからいいや、と思って買いました。それがこちら

TAMA ( タマ ) >M-JAZZ | サウンドハウス

チップが非常に小さく、全体的に軽く、すごい速い演奏でもちゃんとついてきてくれるので使い勝手が良かったです。音も一つ前のスティックより格段によくなりました。

 

渡米後もこのスティックを使い続けていたのですが、こっちに来てから演奏する機会も増えて、わりとすぐに使いものにならないくらいに削れてしまいました。

 

残念ながらこのスティックは日本限定のもので、アメリカでは同じものが買えなかったのです。そこで地元の楽器屋さんでいろいろと見ていたら、とあるスティックのシリーズに出会いました。

その名もAmerican Jazz。

これはジャズを演奏するためだけに作られたものじゃねえか!と思って手に取ってみたら、結構重い・・・。なんでだろうと思ったら、材質がヒッコリーでした。

 

えー、ヒッコリーは音が悪いからなー。一度メイプルの軽さに惹かれたらもうあの重さには戻れないなー。と思っていたのですが、試しに試奏してみたら音がめちゃくちゃ良かったんです!

しかも叩いてみるとスティックの重心が後ろ寄りのおかげで重さも感じないし、むしろ今までよりも速いフレーズも楽に叩けました。

そこで買ってしまったのがこちら。

AJ6 - Vic Firth

American Jazz シリーズの中でもダントツに小さなチップとダントツに後方に設置された重心のお陰で、シンバルの音がとにかくきれいなのです。そしてとにかく扱いやすいのです。なおかつヒッコリーという材質なので、強く叩けばそれなりにいい音が出るのです。そして折れにくいのです。

 

まじでこいつが相(愛)棒になるな

 

と思ったら今日折れました・・・。折れたというか割れました。

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明日楽器屋で新しいのを買いに行きますが、どうせなら同じシリーズの別のモデルにしてみようかなーなんて考えていたり・・・

飽き性はなかなか治りませんね。

 

 

おもちゃ

ついでに僕がジャズを演奏する際に活用するおもちゃ(スティック以外の道具)についても少し紹介を。

 

まずジャズと言ったらスティックと同じくらい重要なのがブラシです。

細いワイヤーをまとめた特殊な道具で、打面を擦って音を鳴らせるものです。スローなバラードなどで使うことが多く、叩く以外にも様々な表現ができるので僕は大好きです。こんな感じで。

Scott Hamilton - "A Portrait of Jenny". Jazz Brush Work. Jazz Ballad. Drum Cover. - YouTube

 

僕は単純に先生におすすめされてこれを使っています。

Classic (Rectractable) | Brushes | Brushes | Regal Tip

ド定番です。それだけです。

たまにハードな曲をブラシで演奏する際は、こっちを使う場合もあります。

Steve Gadd Wire Brush - Vic Firth

本当に気分です。

 

 

ブラシの次に定番といったらホットロッド系の道具です。

これは竹ひごのような細い棒がたくさん束ねてあって、スティックと同じような感覚で演奏しながらスティックより小さな音を出したいときに使います。こんな感じで。

Gabe Wilson- hot rods Drum Solo - YouTube

僕はおなじ系統でもちょっと特殊なやつを使っています。

Steve Smith Tala Wand, Birch (TW12) - Vic Firth

芯にフォーム材が入っていて、叩いたときの感覚が本物のスティックにより近いです。

 

 

そして最後のおもちゃはマレットです。

マレットは、いわゆる大太鼓やティンパニ、木琴、鉄琴などを演奏するときに使う、先っちょに丸く布や毛糸が巻きつけてある棒のことです。

先っちょが若干柔らかいので、太鼓を叩いてもシンバルを叩いても音が丸くなります。

シンバルを銅鑼みたいに「ぼわわわーん」って鳴らしたいときや、民族音楽のような地を這う太鼓の音を再現したいときに使います。

僕が使っているのはスティックとしてもマレットとしても使えるタイプのものです。

Promark Drumsticks

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回の「ドラムをやっている人は面白いけど他の人にとってみたら糞つまんねーよ、有名ドラマー気取ってねえでブログなんてやめちまえ」特集。

こうやって見ると棒もおもちゃも立派な楽器の一部なんですね。

やっぱりドラムは一つの楽器というよりも、複数の楽器の集合体なんだなー

 

 

今日の一曲

まあ冬だし、Snowでしょ。JKの味方の方じゃないよ。

Red Hot Chili Peppers - Snow (Hey Oh) (Official Music Video) - YouTube