夏の「仮」日記

カリフォルニアの音大で、ジャズドラムを学ぶ人の日々の記録

ブラックミュージックについて語ってみた

どうも、サイレント・サイレンにはまったなつです。

 

今日は昨日までダラダラと説明していた歴史の授業で学んだことをもとに、みなさんが今後音楽を聴くうえで必要になるかもしれない雑学を紹介します。

 

 

まずはこちらをお聴きください

soundcloud.com

これは中央アフリカピグミー族の音楽です。

アフリカ音楽のもっとも原始的な姿だと言われています。

 

こういった伝統的なアフリカ音楽のポイントは、

  • いくつかの違う周期のリズムが複雑に重なっていること
  • それぞれの楽器(もしくはパート)が短いフレーズを1つずつ重ねていって音楽のモザイクアートを作ること
  • 楽器が打楽器のような、短くパンチのある音で演奏されていること
  • それぞれの楽器の音の個性が最後まで尊重されていること

です。

個性が尊重されているとは、いくつもの楽器が重なっても、最後までそれぞれの楽器の音が埋もれずにはっきりと聴きとれる状態のことです。

 

では次にこちらをお聴きください。

Igor Stravinsky - Symphony in Three Movements - YouTube

ストラヴィンスキーの曲、つまりは西洋のクラシック音楽です。

それぞれのパートで演奏しているリズムは違うかもしれませんが、すべて同じ拍、同じ周期の中で演奏されています。だれかが8分音符を演奏しているときに誰かがその上で三連符を演奏しているなんて言うことはありません。

そして、それぞれの楽器の音が混ざり合いながら、一つの長いフレーズを作り上げようとしています。音も長く途切れないものが多いです。音のモザイクアートというよりは、音のるつぼになっているとでも言っておきましょうか。

 

どっちがいい悪いではないんです。アフリカではそれぞれの楽器が短いフレーズを繰り返し、それぞれが独自の音を持つ。ヨーロッパではすべての楽器が混ざり合って一つの音の波を作り出す。それだけのことです。

 

では最後にこれらをお聴きください。

Herbie Hancock - Chameleon (FULL VERSION) - YouTube

James brown - Superbad - YouTube

Michael Jackson - Billie Jean - YouTube

気づきますか?使われている楽器や演奏されているコードなんかはヨーロッパの音楽と理論をもとにしたものですが、演奏のやり方は極めてアフリカ的じゃないでしょうか?短いフレーズの重なり合い、複雑なリズムの重なり合い、打楽器的な演奏の仕方、そして最後まで埋もれることのないそれぞれの楽器の個性。

こうやって聴いてみると、これらのジャンルがブラックミュージックと呼ばれる本当の理由がわかると思います。黒人のミュージシャンがやっているからではないんです。音楽の作り方がアフリカから持ち込まれた考え方に基づいているからなんです。どの人種の人が演奏していようと、上の要素が入っていたらそれはほぼ間違いなくアフリカ由来の音楽なのです。

 

 

僕はブラックミュージックが好きですが、その理由はこの要素にあるような気がします。短いフレーズが複雑なリズムの関係を保って絡み合う感じが非常にかっこいいのです。

 

ということで、今度音楽を聴くときにはそういった要素に注目しながら聴いてみると面白いかもしれませんね、というお話でした。

 

 

今日の一曲

ベースがかっこいいよ!あとみんなかわいいよ・・・

【Silent Siren】「恋い雪」MUSIC VIDEO short ver.【サイレント サイレン】 - YouTube

フルバージョン↓

https://www.youtube.com/watch?v=cID8aSNwLo0