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夏の「仮」日記

カリフォルニアの音大で、ジャズドラムを学ぶ人の日々の記録

授業振り返ってみた~音楽理論:基礎編~

どうも、りゅうちぇるのモノマネを練習していたら喉を潰したなつです。

 

引き続き今学期の授業を振り返っていきます。今日は月曜の10:45から2:00までやっていた音楽理論:基礎についてお話します。

今回も音楽用語満載ですので、お覚悟。

 

授業内容

【楽譜に関する基礎知識をつける】

楽譜でよく見る記号(ト音記号ヘ音記号、ハ音記号、音符、休符、調号など)を正しく書く練習をします。ほぼ書写の授業みたいなものです。一番最初に取り組んだことでした。

 

【楽譜を読む力をつける】

調号や音符を瞬間的に読む力を養います。ほぼ丸暗記の反復練習です。それしか方法はありません。

 

【音程やスケールを判別する/書く】

指定された音程を楽譜に書き記したり、逆に楽譜に書かれている二音間の音程を判別したりします。また聴音の授業で紹介した15種類のスケールに、ディミニッシュスケールを加えた16種類を判別し、楽譜に書き記す練習もします。

昨日書いた聴音の授業と並行して勉強できるので、音程とかの知識があまりない人には非常に有効です。

 

【コードを判別する】

最初は簡単な三和音から始まり、四和音へと移行し、最終的には13thまでのテンションコードを判別できるように練習します。楽譜に書いてある音符を見てそれにコード名を与えるパターンと、逆にコード名が与えられて正しい音符を書くパターンがあります。

 

【ジャズにおけるコード進行を理解する】

実際の楽譜を見ながら、それぞれのコードにはどういう役割があるのかということを考えていきます。ジャズによく登場するii-V-I進行やセカンダリードミナントバックドアドミナント、トライトーンサブスティテュートなどを学び、実際のスタンダード曲でどのように使われているかを見つけます。

理解してしまえば難解な曲も簡単に分解できるので、作曲にも役立つ非常に大事な基本スキルだと思います。

 

【ピアノで弾く】

上記に挙げたスケールやコード、コード進行のガイドトーン(三度と七度の音)を実際にピアノで弾けるようにします。しかも12個すべてのキーで。

これがスラスラできるようになれば、大概の曲にピアノで伴奏をつけることができます。

しかもガイドトーンを弾くというのはジャズピアニストの基本スキルなので、ピアニスト以外の人がこのテクニックを身に着けてしまえばその人の仕事が増えます。まじ大事っす。

 

テスト

テストは1学期に5回、3週間に一度あります。聴音の授業が毎週テストだったのに対し、3週間に一回のペースというのは非常にちょうどいいと思います。先生がカリキュラムを5つのブロックに分けて、それぞれのブロックを集中して練習できるので効率よく勉強できます。

テストは全員同時に受ける筆記部分と、マンツーマンの実技(ピアノ)部分があります。ボーカル、ドラム(その他パーカッション)、ピアノ以外の楽器の人は、自分の楽器で実技を受けることもできます。その場合もコードとガイドトーンだけはピアノで演奏しなければいけません。

 

実際に受けてみるとわかりますが、このカリキュラムの組み方が秀逸です。まじ先生神っす。

 

 

とまあこんな感じです。テストの勉強がそのまま課題になるので、それ以外の課題は一切ありません。1学期終わった頃にはかなりピアノの技術が上がります。

僕の場合はぶっちゃけ音程やスケール、コードの理論に関してはすでに知っていたのであまり勉強しないでも点数が取れましたが、実技が結構大変でした。でも練習したおかげでジャズピアニストに一歩近づきました。これからの上達がさらに楽しみです。

 

この授業を受けてもう一つ嬉しかったことは、今まで理解できなかった曲の特徴や作曲者の意図に気付けるようになったということです。

例えばaikoの曲ってなかなか特徴的で、よくミュージシャンの間でもその独特のカラーの秘密はなんなのかという話になるんです。僕も気になってネットで調べたことがあるんですけど、検索で出てきた解説サイトのほとんどには「プライマリーブリッジ」だの「ノンダイアトニックコード」だの「非和声音」だの小難しい単語がたくさん出てくるんです。だから途中で解説を読むのがめんどくさくなるんですよね。

 

でも今回の授業を受けてからもう一度カブトムシのコード進行を見てみると、

「あ、ここはトライトーンサブスティテュートね」

「なんだよ、ここはただのセカンダリーii-V-Iじゃん」

と、簡単に理解できるようになったのです。結局は解説サイトに書いてあることと変わらないことを授業で教わっているんですが、先生の教え方がうますぎて全然小難しく聞こえないのです。ただ話を聞いているだけでいつの間にか理解できちゃってるんです。すごくないっすか?

 

ぶっちゃけ今学期で一番楽しかった座学の授業は音楽理論でした。来学期も同じ先生なので非常に楽しみっす。

 

今日の一曲

クリスマスになると聴きたくなる曲。世界的に有名なグループのバージョンで。

序盤から頻発する独特なコード進行があるんですが、僕は勝手にPENTATONIX進行と呼んでいます。

[Official Video] Little Drummer Boy - Pentatonix - YouTube