夏の「仮」日記

カリフォルニアの音大で、ジャズドラムを学ぶ人の日々の記録

ジャズ初心者がカリフォルニアのジャズ専門の音大に留学してみた

中高は軽音楽部。パートはドラム。腕前は大目に見ても中の中。

そんな僕が、それまで全くやったことのないジャズドラムを学ぶため、単身で北カリフォルニアに渡った。

 

留学先はCalifornia Jazz Conservatory (通称CJC)。

全校生徒60人前後の、無名の大学。しかも全米唯一のジャズに特化した音大。

 

中高の成績はかなり良かった。卒業前最後の通知表もオール5。体育がだめだったせいで評定平均は4.9だったけど、それでも学年で2番目の成績だったし、学年トップをとった科目だってたくさんある。

生徒会役員もやったし、学級委員長もやった。卒業生代表の答辞もやった。

父親の仕事の都合で、小学生時代をアメリカで過ごしたから英語も喋れた。それが自慢だった。英検1級、TOEFL115点。

 

先生の中には「もったいない」と言う人もいた。

祖父母からは「もったいない」としか言われなかった。

バイト先の先輩には「もったいないと思わない?」って聞かれた。

 

でも日本の大学で勉強したいことがなかった。大量のお金を払って、4年かけて学びたい科目が特になかった。音楽なら勉強してもいいかなって思った。

 

軽音楽部でしか音楽をやってこなかった自分に、理論の知識もなければ絶対音感もない。ピアノも弾けない。その時点で日本の音大は無理だろうということになった。

だから、いろいろな人のつてを辿って、CJCへの留学を決めた。

 

ロックをずっとやってきたから、ジャズをやったらもっとうまくなれそう。

そんな単純な理由だった。特段ジャズが好きなわけではなかった。でもジャズを学んでみたかった。

 

何がすごいって、僕の通っている大学の学長は「もともとスキルのある学生より、ポテンシャルのある学生がほしい」と明言していること。だからジャズの基礎知識もほとんどない僕が、書類審査とドラムの先生と高校の音楽の先生からの推薦状で入学できた。

 

ここまで、特に苦労もしていなければ、挫折もしていないし、努力もしていない。正直、自分はほかの人より記憶力がいいし、頭の回転も速い。だからそれでどうにかなることがほとんどだった。どこへ行っても、そつなくこなせるタイプだった。

 

 

だから留学を始めてからが地獄だった。毎日、挫折して、絶望した。

 

 

どんな風に地獄だったかは長くなるのでまた別の記事に書くとして、2年間留学生活を送ってみて気づいたことをまとめてみる。

 

自分はプライドが高いこと。傷つきやすいこと。見栄を張ること。自信喪失しそうな場面に直面すると現実逃避をすること。とにかくちやほやしてほしいこと。飽きっぽいこと。

周りが思っているほど英語はしゃべれないこと。

人を信用できないこと。

 

アーティストじゃなく、エンターテイナーであること。

 

やっと気づけて、やっと直ってきた自分の悪い部分もあるし、気づけたことで伸ばせた自分の良い部分もある。そして毎日のように、新たな自分の悪い部分を見つけてしまう。


今日から留学も後半戦。もっと苦しい毎日が待っているはず。怖い。逃げたい。でも、今の自分なら苦しみながらも真っ向勝負ができるはず。

 

そんな今までの地獄の日々や、これからのさらなる地獄を、なんとなく気が向いたときに世間に共有する僕の日記を、今日から少しずつ書いていきます。

 

ということで半年以上前に更新をストップしたこのブログを、なんとなく再開します。というより、過去の記事も消したし、過去のブログとはスタンスも文体も全く違うし、新たなブログを開設した感覚でマイペースに更新していきますので、よろしくお願いします。

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